【起業したい方向け】女性が独立・開業をする上で備えておくべきこと

前回『女性のビジョン達成を阻害する「リスク」を考える』では、キャリアアップ・ステップアップを目指す女性の皆さまに考えて頂きたいリスクについて書きました。今回はもう少し焦点を絞って『独立・開業』を目指す女性にフォーカスをして、備えておくべきことをピックアップします。


〇事業を行う上で検討すべきリスクマネジメント

事業には「まさか」というような不測の事態はつきものです。近隣に競合店が出店をしたり、取引先が倒産をして代金が回収できなかったり、地震や台風といった自然災害が発生したりなど、こういう不測の事態をいかに想定をして備えておくか?は、一番最初に考えておくべきポイントです。

事業を行う上で想定されるリスクを洗い出し、リスクが発生する頻度と発生した場合の損失の大きさを下図のように整理をします。


横軸に発生する頻度を置き、縦軸は発生した場合の損失の大きさを置きます。これでみますと、右上の「発生頻度が高く・発生強度が大きい」リスクが多い事業の場合には、根本的な部分から見直し・検討が必要になります。

次に左上の「発生頻度は少なく・発生強度が大きい」リスクについては、事前の防止対策を徹底するとともに、損害保険を活用することで、発生時の経済的損失を軽減することが可能です。

そして右下の「発生頻度は高く・発生強度が小さい」リスクについては、当然ながら事前の防止対策も重要ですが、損失に対する予算化をすることで対処が可能になります。

最後に左下の「発生頻度は少なく・発生強度が小さい」リスクについては、極端に言えば無視をしても良いくらいで、対策を検討するとしても最後の最後になります。

この図を「リスクマップ」と言いますが、事業を安定的に継続させて発展させるためには、事業の阻害要因となるリスクを事前に洗い出ししておくことは重要です。


〇リスクが発生しない対策を

上記リスクマップで洗い出しをした中で、右上の部分に位置するリスクについては、極力排除する仕組みや方法を検討する必要があります。もしこれから事業を行うという方の場合であれば、リスクによっては事業自体を変えるということも検討しても良いくらいです。

その上で、どうすればリスクを排除できるか?もしくは発生する頻度を下げることは出来ないか?発生した場合の損失を小さく出来ないのか?を検討することになります。

例えば、日本においては自然災害は避けられない災害の一つですが、開業する場所を事前にキチンと選定をすることで、災害発生時のリスクを減らすことは可能です。国土地理院が発表している「ハザードマップポータル」 https://disaportal.gsi.go.jp/ を使えば、住所を入れるだけで洪水や土砂災害・津波が発生する危険性を確認出来るので、そのリスクがある土地では事業を行わないという選択をすることが可能になります。

国土地理院<ハザードマップポータル>サイト


〇お金と会計の基礎知識は身に付けておきましょう

事業を行う上で絶対に欠かせないものの一つにお金と会計の基礎知識があります。事業を発展させて継続させるためには、今まで述べてきた様にリスクを極力へらして「まさか!」と言わないような備えと同時に、売上をあげてお金を残していく必要があります。

今回の新型コロナウィルス感染症の拡大の様に、不測の事態が起きたとしても、事業資金が底をつかなければ事業は再開できますし、継続することが出来ます。そのためにはお金をどう使って、どう残すのか?も重要な項目です。事業で使うお金は「投資」「消費」「浪費」の3つに分けられます。当然ながら、「浪費」をなくし「消費」を極力抑えて「投資」に使うことになりますが、同時に有事に備えるための貯金も必要になります。

ただ有事を恐れすぎて貯金ばかりして、投資に使わなければ、事業の先行きは怪しくなりますので、このバランスは重要と言えるでしょう。


〇保険を上手に活用する

事業を安定的に継続させて発展するためには、リスクとお金に関する備えは必ず検討しておくべき内容です。そしてそれらは保険を上手に使えば、より効果的・効率的に事業を行うことが出来る様になります。

車を買えば自動車保険・店舗や事務所を構えれば火災保険・融資を受ければ生命保険という様に一つ一つ場当たり的に検討をするのではなく、事業全体を見渡し、将来の方向性やビジョンを明確にした上で、戦略的に保険を活用することをオススメします。

これから起業をする方は当然ですが、既に事業を行っておられる方も、一度、リスクを洗い出した上で、それぞれの対策と備えを検討されてみてはいかがでしょうか?